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患者さんの高齢化→妊娠率の低下
加齢による卵巣機能の低下に対しては有効な治療法が確立されておらず、高度生殖補助医療でも、妊娠率は年齢とともに低下し、治療期間も限られています。
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アンチエイジング医療の生殖医療への応用
貴重な治療機会に少しでも妊娠の可能性を高くしたい。これが、アンチエイジング医療を生殖医療に応用しようと考えた動機です。
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アンチエイジング検査の実施→サプリメントの導入
生殖医療においても、ホルモン(DHEA やメラトニン)や食品成分(抗酸化ビタミン、ビタミン様物質など)によるアンチエイジングが、卵子や卵巣の状態にも影響するという研究報告が増えてきています。そこで、高橋ウイメンズクリニックでは、それらの成分の血中濃度や酸化ストレスの測定と一緒にサプリメントを導入しました。
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既存サプリの「問題」!
ここで既存のサプリメントの問題点にぶつかりました。
“意味のある”成分の種類と量を摂ろうとすると、市販のサプリメントではいくつもの製品を組み合わせなければなりませんでした。その結果、服用する粒数も多く、毎日摂るのも大変な量になっていました。当然、費用もかさみます。それに加えて、添加物も心配でした。添加物はそれぞれの製品に含まれているため、製品の種類が多い=必要のない添加物も多くなっていたのです。 -
オリジナルサプリメントの開発を企画
「患者さんの負担を軽くしたい!」そんな思いから、オリジナルサプリメントの開発を決意しました。クリニックでも自信を持っておすすめできるだけの成分や量を満たし、これまでの問題点や課題を解決しようと、サプリメントの開発の方針をかためました。
1) 高濃度の配合量とすること。
2) 女性・男性どちらにも使ってもらえる成分の内容とすること。
3) オールインワン(1つのサプリメントでまかなえる)にすること。
4) 添加物は最小限におさえること。
5) 信頼のおける原料のみを使用すること。
6) 日本国内の信頼のおける工場で製造すること。 -
試作→試行錯誤
最初の試作では、高濃度であるために製造後数日で変色(吸湿性の高い一部の成分の影響)してしまい、簡単には製品化できないことがわかりました。まずは湿度の影響を抑える工夫をし、出来上がった2回目の試作品で保存中も品質が保てるかどうかの試験を行いました。
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完成→やり直し→試行錯誤→完成
ひとまず、高濃度の製品が出来上がりました。しかし、「医療用サプリメントとして徹底的にこだわりたい!」と考え、添加物を増やさずに配合成分や原材料を見直し、3回目の試作品の試験を行いました。
こうして、自信を持っておすすめできるサプリメントが誕生したのです。
1回分ずつの個別包装にしたのは、使いやすさだけでなく、品質へのこだわりでもあります。利用する直前まで外気に触れないようにすることで、湿気や酸素のからのダメージを、最小限におさえるこができるからです。
アシストワン開発ストーリーStory
貴重な治療機会に少しでも妊娠の可能性を高くしたい、これが、アンチエイジング医療を生殖医療に応用しようと考えた動機です。
それぞれの患者さんに、最適な卵巣刺激法を実施すること、高い技術で卵子や精子を扱い、受精卵を培養すること、その上に卵子の老化の影響を最小限に食い止め、少しでも妊娠の可能性を高めるために、院長の高橋先生は抗加齢医学会の専門医の資格を取得し、抗加齢(アンチエイジング)医学を生殖医療に積極的に応用することにしました。
アシストワン開発にあたって
“ドクターズサプリメント”とよばれる医師が監修したサプリメントは、既に色々な製品があります。しかし実際は、どこまでどのように関わって作られたのかがあいまいな内容(成分・量・品質)のものもあるようです。
そこで、ここでは、高橋先生との対談を通して、開発ストーリーをご紹介します。どのような思いで、どんな製品を作ったのか、高橋先生の熱意を感じていただけると思います。
細川忠宏
株式会社パートナーズ代表取締役。→HP
日本臨床栄養協会認定NR・サプリメントアドバイザー。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。医療用サプリメントの企画開発、販売に携わる。2003年より、不妊症、不妊治療の情報サイト「妊娠しやすいカラダづくり」を運営。翻訳書に「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法」。
ポイントは「卵子の老化」
細川)2013年9月にアシストワンが完成するまで、丸1年かかりましたね。
高橋院長)はい。ただ、構想を始めた時から考えると、2年くらいかかっていますよ。
細川)開発を通して、患者さんの喜びの笑顔を見たいという高橋先生の思いをひしひしと感じました。
高橋院長)特に最近は、クリニックに来られるのが40歳以上の方もかなり増えてきていて、言ってみれば「卵子の老化との戦い」の様相になっています。
患者さんの負担を軽くするために
細川)高橋先生の方針に見合う成分の種類と量をサプリメントで摂ろうとすると、市販品では患者さんの負担が大きいことから、摂取して意味のある「オールインワン サプリメント」の開発を熱望されたのでしたね。
高橋院長)そうです。なにせ当時は、5~6種類のサプリメント(1日30~40粒)を必要とする患者さんもいたくらいですから、それはもう大変でした。
細川)1日の粒数の多さもさることながら、費用や添加物の問題もありましたよね。
高橋院長)たとえば、市販のマルチビタミンは、含まれるビタミンの種類は多いのですが、配合量はとても少ないのです。したがって、私が勧めるような量を摂ろうとすると、通常量の2~5倍摂る必要があり、費用も添加物も多くなるのです。
細川)そもそも、市販のサプリメントの多くは、「欠乏症の予防」という目的で作られていますから仕方ないと思います。
高橋院長)そうですね。私たちの目的は、漠然とした「足りないものの補充」ではなく、「妊娠へ向けての土台作り」という積極的なアプローチですからね。
細川)はい。アシストワンの完成によって、摂取カプセル数、コスト、添加物とも、大幅に低減することが出来ました。
医療用サプリメントとしての品質
細川) さらに、アシストワンでは「医療用サプリメント」としての品質にかなりこだわられましたね。原料は、信頼のおける(原料の製造技術レベル・トレーサビリティ)ものを厳選しましたし、原料の特徴に合わせた製品設計を施しました。このあたりは企業秘密なので、ここで具体的には言えませんが(笑)。
高橋院長)アシストワンは、私自身も使おうと思っていましたし、患者さんに自信を持ってお勧めできるものを目指しました。原料については細川さんの強いこだわりも感じました。本当に信頼のおける原料を、厳選して集めてくれましたね。ですから、アシストワンの設計に際して、細川さんから費用と品質の違う複数の選択肢を提示されれば、安心して品質と安全性を優先できたのです。
細川)ありがとうございます。そして、製造も国内のGMP認定工場(医薬品レベルの品質管理が行われている工場)にこだわられましたね。サプリメントは分類としては食品ですから、一般的には製造品質(ラベル通りの含有量・異物混入・製造管理体制)はそれほど厳密なものを要求されないものです。
高橋院長)そうなんですよ。アシストワンはクリニックでお勧めするサプリメントですから、“食品レベル”ではなく、“医薬品レベル”で製造するようお願いしたのです。
品質と使いやすさを両立
細川)今回最も苦労したのは、湿気との戦いでしたね。
高橋院長)そうでしたね。
細川)最初の試作品は、湿気の影響で、カプセルの中身が数日で変色し固まってしまったのには驚きました。
高橋院長)前途多難なスタートでした(笑)。
細川)結局、配合内容を何回も見直し、高温・多湿などの負荷をかけた品質試験(加速試験)を繰り返し、ようやく製品化の目処がたちました。
高橋院長)そして、湿気や酸素による製品の劣化を最小限におさえるために、1回分ずつのパッケージにしてもらいました。
細川)ボトルや袋にまとめて入っているサプリメントは、取り出すために口を開けるたびに湿気や酸素にふれ、劣化しているわけですからね。
高橋院長)これはご存知ない方も多いかもしれないですね。サプリメントも新鮮さが大切です。1回分ずつの個別包装は、皆さんに知っていただきたい、アシストワンの非常に重要なこだわりの1つですね。
利用者の反応
細川)クリニックで使っていただいて、かれこれ、8ヶ月になりますね。アシストワンを使われた方の感想はいかがですか?
高橋院長)「1 カプセルが小さくて飲みやすい」「単包なので、外出時にかさばらない」など、好評を頂いています。単包であることは、酸化防止という重要な面があるのですが、使用しやすいという利便性も、とても好評ですね。ただ、皆さんが共通しておっしゃるのは、「尿が黄色くなったが異常でしょうか?」ということです。これは主にビタミン B 群の影響ですが、しっかりと吸収されている証拠なのですね。今まで様々なサプリメントを使用されていた方には、特にアシストワンの使い勝手の良さを実感して頂いている状況です。
細川)先生のご感想はいかがでしょう?
高橋院長)一言で言うなら、「手応えを感じつつある」といったところです。クリニックでは、治療成績が思わしくない方にお勧めしていますが、本来の目的以外のところでも、健康維持に役立ったと喜んでいただいています。
細川)私も大変嬉しく思います。
高橋院長)今後、さらに詳しい情報を収集するため、いろいろなデータをとっていきたいと考えています。また、大学医学部と連携し、試験も計画しています。
細川)これからも、さらなる進化を目指して、取り組んでいきましょう。
私もオススメします!
妊活中に摂っておきたいサプリメントと言えば「葉酸」が有名ですが、これは、病気の予防をするためのもので、授かりやすい体を作るためのものではありません。私の著書「子宝サプリ」では、授かりやすい体を作るためのセルフケアの方法として、色々なサプリメント成分を紹介しました。ただ、妊活中は、赤ちゃんの体に影響があるかもしれない大切な時期。実際に製品を選ぼうとすると、「どの成分をどのくらいとるか」、「この製品の品質は安心か」といった不安で、自分では選びきれないこともありますよね。
「アシストワン」は、高橋ウイメンズクリニック院長の高橋敬一先生が成分の種類や量はもちろん、製造品質や使いやすさにまでこだわったことがよくわかる製品です。積極的に健康を管理したい人はもちろん、何から始めたらよいかわからない人も利用できる、数少ないオールインワンサプリメントの1つだと思います。
小浦ゆきえ
健康食品アナリスト・NR・サプリメントアドバイザー。
大学で生物化学を学び、コンサルティングの経験を経て健康食品アナリストとして執筆・セミナーなどで活躍中。サプリメントを上手に利用するためのノウハウや、誇張の多い健康食品の広告を客観的に読み解くための情報提供など、消費者目線でのサプリメント情報に定評がある。自らの妊活のためにサプリメントを活用した経験から、著書「子宝サプリ」を執筆した。
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